恒大グループの巨額負債問題 アジア市場 懸念いったん和らぐ

中国の不動産大手、「恒大グループ」の資金繰りをめぐって警戒感を強めていたアジア各地の株式市場では、23日、香港をはじめほとんどの市場で株価が値上がりし、中国経済や金融市場に及ぼす影響への懸念がいったんやわらいだ形です。

中国の不動産業界2位の「恒大グループ」は、巨額の負債が重荷になって経営難に陥り一時、世界的な株安を招きましたが、23日に期限を迎える社債の利払いのうち人民元建ての支払いを実施すると22日、発表しました。

こうした中で取り引きが行われた23日のアジア各地の株式市場では、この発表を安心材料とする受け止めが広がりました。

この結果、各地の代表的な株価指数の終値は、「恒大グループ」が上場する香港で祝日前の21日と比べて1.1%上昇しました。

また、上海やシドニーなどの主な市場でも前日に比べて値上がりしました。

「恒大グループ」の厳しい資金繰りが中国経済や金融市場に及ぼす影響への懸念がいったんやわらいだ形です。

ただ、市場関係者は「恒大グループは23日期限のドル建ての社債の利払いを30営業日以内に実施しなければ債務不履行に陥るほか、これからほかにも多額の利払いの期限が相次ぐことから、不透明な状況が続く」と話していて、今後も先行きへの警戒感が続きそうです。