米FDA ファイザーワクチンの3回目接種を許可 65歳以上など対象

アメリカFDA=食品医薬品局は、22日、製薬大手ファイザーの新型コロナウイルスワクチンについて、65歳以上の人と、18歳以上で重症化リスクの高い人などを対象に、効果を高めるための追加の接種を行うことを許可しました。

アメリカ政府は先月、新型コロナウイルスワクチンの効果が、時間がたつにつれて低下する可能性が高いとして、接種を終えてから一定の期間がたった人について、追加の接種を行う方針を示しています。

今月17日、FDAの専門家委員会はファイザーのワクチンについて、65歳以上の人や、重症化リスクの高い人に対しては接種の利益がリスクを上回るとして、追加となる3回目の接種を可能にすることを推奨しました。

この専門家委員会の推奨を受けて、FDAは22日、65歳以上の人と、18歳以上で重症化リスクの高い人、さらに感染リスクの高い職場で働く人なども対象に含めたうえで、3回目の接種を許可すると発表しました。

追加の接種は、2回目の接種が終わってから少なくとも6か月たった人が受けることができます。

ファイザーのワクチンは、16歳以上の人に対し2回の接種を行うことが正式に承認されていますが、3回目の接種についてはアメリカ政府が宣言した「公衆衛生上の緊急事態」の間にかぎり使用を認める「緊急使用の許可」に基づいて行われることになります。

追加接種をめぐっては、アメリカの製薬会社モデルナも許可を申請していて、今後、FDAなどが検討することになっています。