コロナ感染拡大で検診控え 大腸がんの発見に遅れか 横浜市立大

新型コロナウイルスの感染が拡大した去年3月以降、進行した状態で大腸がんが見つかった人が、以前よりおよそ70%増えたと横浜市立大学が発表しました。
患者が感染を恐れて受診を控えた影響で発見が遅れている可能性があるとして、研究グループは受診を控えず、がん検診を受けるよう呼びかけています。

横浜市立大学の日暮琢磨講師の研究グループは、附属病院と国立病院機構横浜医療センターで去年までの4年間に、がんと診断された5167人の患者の進行度を分析した結果を「アメリカ医師会雑誌」の関連誌に発表しました。

それによりますと、早期の段階の「ステージ1」で見つかった患者の数を1か月平均で比べると、新型コロナの感染が拡大した去年3月以降、胃がんでは以前より35.5%、大腸がんでは34.0%減少していました。

一方で、大腸がんでは、がんが進行して周辺に転移した状態の「ステージ3」で見つかったケースが68.4%増加していました。

すい臓がんや食道がん、肝臓がんや胆道がんについては、大きな変化はありませんでした。

研究グループは、特に検診で見つかることも多い大腸がんで、感染を恐れ検診や受診を控えた影響で発見が遅れている可能性があるとしています。

日暮講師は「消化器のがんは早く見つかれば負担の少ない治療で根治を目指せる。症状が出ていない可能性もあるので、予定している検診は必ず受けてもらいたい」と呼びかけています。