米製薬大手J&J 1回接種型ワクチン “追加接種で高い有効性”

アメリカの製薬大手ジョンソン・エンド・ジョンソンは21日、1回接種するタイプの新型コロナウイルスワクチンについて、追加の接種をすることで重症化などを防ぐ有効性が高まったとする臨床試験の結果を発表しました。

ジョンソン・エンド・ジョンソンの新型コロナウイルスワクチンはことし2月にアメリカのFDA=食品医薬品局が緊急使用の許可を出し、これまでにアメリカ国内で1480万回以上が接種されています。

このワクチンの規定の接種回数は1回となっていますが、追加の接種によって効果が高まるかどうか臨床試験が行われていました。

21日に会社側が発表した臨床試験の結果では、1回目の接種から8週間の間隔をあけて2回目を接種した場合、中程度から重い症状を防ぐ有効性は75%だったということです。

抗体の値も1回目の接種後と比べて4倍から6倍に増えたということです。

このほか1回目の接種からおよそ6か月後に2回目を接種した場合、抗体の値は12倍にまで増加したということです。

ジョンソン・エンド・ジョンソンは今後、臨床試験のすべてのデータを公表するとしています。