NYフィル 1年半ぶり劇場公演再開 ワクチン接種が入場条件

新型コロナウイルスの感染拡大で1年半にわたって劇場での公演を中止していた世界的に知られるオーケストラ、ニューヨーク・フィルハーモニックが公演を再開しました。

アメリカ・ニューヨークでは17日、1年半ぶりにニューヨーク・フィルハーモニックが劇場での公演を行いました。

劇場では、ワクチン接種の対象ではない12歳未満の子どもを含め、いかなる理由であってもワクチンを接種していない人は入場できないという厳しい措置がとられ、訪れた人たちはスマートフォンに表示された接種証明などを提示して入場していました。

今回の公演は新型コロナからの復活を祝おうと「沈黙から祝いへ」という題名がつけられ、星条旗が掲げられた舞台に演奏者たちが上がると満員の観客が総立ちになり大きな拍手がわきおこりました。

オーケストラに所属するチェロ奏者の工藤すみれさんは「待ち遠しかったです。一時期は、この日がくるとは思えないときもあったのでとても楽しみにしていました」と話していました。

演奏を聴いたニューヨークに住む男性は「すばらしかったです。ついにライブ音楽が戻ってきてうれしいです。エネルギーを感じましたし感動しました」と話していました。

ニューヨークでは、今月14日にブロードウェイのミュージカルが本格的に再開したほか、このあとバレエやオペラの公演も相次いで再開することになっていて、さまざまな新型コロナ対策をとりながら少しずつ日常を取り戻す動きが続いています。