欧州でも半導体工場の誘致や投資相次ぐ 世界的な半導体不足で

世界的な半導体不足が続く中、ドイツの半導体メーカーが、オーストリアの新工場で生産を開始し、ヨーロッパでも半導体工場の誘致や投資が加速しています。

ドイツの大手半導体メーカー・インフィニオンは、オーストリアの南部フィラッハに完成した新工場で半導体の生産を始め、17日、記念のセレモニーを開きました。

日本円で2000億円余りが投じられた工場では、ヨーロッパの自動車産業向けなどに半導体が作られるということです。

この日のセレモニーには、EU=ヨーロッパ連合のブルトン委員がビデオで参加し「半導体をアジアなど域外からの輸入に依存する今の不均衡をできるだけ早く修正しなければならない」と述べ、工場の稼働を歓迎しました。

電気自動車や再生可能エネルギー関連などで、半導体の需要がさらに増えると見込まれる中で、EUは世界全体に占める域内での生産のシェアを2030年までに倍増させる方針を示しています。

今月7日には、アメリカの大手インテルもヨーロッパに新たに2つの工場をつくるため、今後10年間で最大10兆円を投資すると発表しました。

半導体をめぐっては、アメリカと中国が競い合うように自国での生産を強化しているほか、日本も台湾のメーカーに工場の誘致を図るなど、世界各国で戦略的に半導体を確保しようという動きが加速しています。