長時間労働など仕事が原因で死亡 年間190万人近く WHOなど推定

WHO=世界保健機関とILO=国際労働機関は、長時間労働や仕事中のけがなどが原因で亡くなった人の数が、2016年の1年間に世界で190万人近くに上ったとする推計を公表し、各国の政府や企業などに対して対策を求めています。

WHOとILOは17日、世界で、長時間労働や仕事中のけがなど、仕事が原因で亡くなった人の推計を初めて公表しました。

それによりますと、2016年の1年間に187万9890人が亡くなったとみられるということです。

最も多かったのが、週に55時間以上働き心臓病や脳卒中などで亡くなった人で74万人余り、次いで、鉱山や建設現場で就業中に有毒な排気ガスや煙を吸ったことなどが原因で亡くなった人が45万人余り、またけがをして亡くなった人は36万人余りに上るとしています。

要因別に見ると、COPD=慢性閉塞(へいそく)性肺疾患がおよそ45万人、脳卒中がおよそ40万人、虚血性心疾患がおよそ35万人だったということです。

WHOのテドロス事務局長は「これほど多くの人たちが仕事が原因で命を失っているのはショックなことだ。報告書は、労働者の健康状況と安全管理を改善し守っていくための警告だ」と述べ、各国の政府や企業などに対して対策を求めています。