沖縄戦で破壊 15世紀ごろの仁王像 6年の歳月をかけ復元 那覇

太平洋戦争末期の沖縄戦で破壊された、那覇市にあった15世紀ごろの仁王像が復元され、17日、報道関係者に公開されました。

復元されたのは、かつての琉球王国の国王の菩提寺で、那覇市にあった円覚寺に置かれていた仁王像です。

仁王像は、15世紀ごろに作られたとみられていますが、太平洋戦争末期の沖縄戦で破壊され、手や腰などの一部が残ったものの、全体像はわからなくなりました。

復元作業を行った沖縄県立博物館・美術館では、破壊される前の姿を知る人に聞き取りを行ったり、15世紀ごろに作られた別の像を調べたりして、その姿を明らかにしていきました。

そして、6年の歳月をかけ、作られた当時の材料も使って、高さがおよそ2メートル50センチの仁王像を復元しました。

復元された仁王像は、来月19日から福岡県太宰府市にある九州国立博物館で一般公開されるということです。
沖縄県立博物館・美術館の伊禮拓郎学芸員は、「沖縄戦などで文化財を失っても、科学技術と多くの人の力を結集することで、文化財を取り戻せることを証明できたと思う」と話しています。