東京マラソン コロナで事実上中止 “来月の大会を来年3月に”

来月予定していたことしの東京マラソンについて、主催する財団は新型コロナウイルスの影響で開催を断念すると発表しました。
来年3月に予定されていた次の大会は行わず、来月の大会を延期する形で行うと説明していますが、事実上の中止となった形です。

東京マラソンは、国内外の招待選手や一般ランナーが参加して毎年3月に行われてきましたが、ことしは感染拡大を受けて時期を半年余りずらし、1か月後の来月17日に開催する予定でした。

これについて、主催する「東京マラソン財団」は17日、臨時の理事会を非公開で開き、対応を協議しました。

その結果、来月の大会は新型コロナウイルスの影響で開催を断念すると発表しました。

来年3月に予定されていた次の大会は行わず、来月の大会を延期する形で行うということです。

大会の要項では「開催1か月前以降に緊急事態宣言が発せられている場合」は中止を決定する基準にあたるとされています。

都内には今、緊急事態宣言が出ているため、この基準に該当しますが、財団は、来月の大会は「中止」ではなく「延期」としました。

理由について財団は「来月走るランナーはすでに決まっていて、参加料の入金が終わっている。楽しみにしていたランナーの希望に応えるためだ」と説明しています。

一方で財団は「感染状況やさまざまな行動制限が予測できない。日常生活の制限が続く中で開催することの社会的影響を考慮した」とも説明していて、ことしの大会は事実上の中止となった形です。

参加する予定だったランナーについて、財団は来年3月に出場したいかなど、今後意向を確認することにしていますが、希望した全員が出場できるかどうかはわからないということです。