娘に性的暴行 父親の上告退ける 2審の有罪判決が確定へ 最高裁

4年前、静岡県で長女に性的暴行をした罪に問われ、1審で無罪、2審で逆転有罪となった父親について、最高裁判所は、父親の上告を退ける決定をし、懲役7年の有罪判決が確定することになりました。性犯罪をめぐっては、無罪判決が相次いだことなどを受けて、16日から法制審議会で法改正に関する議論が始まっています。

平成29年、静岡県内の自宅で当時12歳の長女に性的暴行をしたとして父親が罪に問われた裁判で、1審の静岡地方裁判所は「長女はおよそ2年にわたって被害に遭い『やめて』などと抵抗したと証言しているが、家族が誰も気付かなかったのはあまりにも不自然で、証言は信用できない」として無罪を言い渡しました。

一方、2審の東京高等裁判所は「父親から暴力を振るわれ、泣くことさえ我慢する状況だった。長女の証言は、被害に遭っていなければ語ることができない内容で、高い信用性がある」と判断し「父親から受けた肉体的、精神的な苦痛は察するに余りある」と指摘して、1審を取り消して、求刑どおり懲役7年の有罪を言い渡しました。

これに対して、父親側が上告しましたが、最高裁判所第2小法廷の三浦守裁判長は17日までに退ける決定をし、2審の有罪判決が確定することになりました。

この裁判などをきっかけに、性暴力の根絶や性犯罪の法律の見直しを求めるフラワーデモと呼ばれる抗議活動が広がり、16日から法制審議会で法改正に関する議論が始まっています。