アメリカの動物園 ゴリラ18頭が新型コロナ感染 飼育員からか

アメリカの動物園で、飼育しているゴリラ18頭が新型コロナウイルスに感染したことがわかりました。動物園では、ワクチンを接種済みの飼育員から感染した可能性が高いとみています。

アメリカ南部ジョージア州のアトランタにある動物園で、飼育しているニシローランドゴリラ20頭のうち、18頭が新型コロナウイルスに感染していたことがわかりました。

飼育員がせきや鼻水、食欲がないなど複数のゴリラの異変に気付き、検査機関で調べたところ、感染が判明したということです。

群れで密集して生活するゴリラは隔離が難しいため、動物園では隔離はせず、そのまま健康状態の観察を続けているということです。

ゴリラの飼育員はすでにワクチンを接種済みでしたが、その後感染が確認されたことから、動物園では、ゴリラたちはこの飼育員から感染した可能性が高いとみています。

アメリカでは、ニューヨークの動物園でもライオンなどの感染が判明し、各地の動物園でアメリカの企業が開発した動物用ワクチンの接種が始まっていますが、この動物園ではまだ接種は行っていなかったということです。

動物園は今後、ゴリラのほかオランウータンやライオンなど、感染の可能性のある動物への接種をすすめるということです。