台風接近 コロナで自宅療養中の避難 どうしたらいい?

東京都内では新型コロナウイルスに感染した6000人余りが自宅で療養していますが、この週末、台風の接近が予想されています。
都は、避難が必要になった場合、自宅療養者とそのほかの人が避難所で接触しない対応などを区市町村に求めているほか、自宅で療養していても、避難の呼びかけがあった場合は、命を守る行動をとってほしいとしています。

都内で自宅療養をしている人は、今回の第5波のピーク時の4分の1以下と大幅に少なくなったものの、16日時点でも6000人余りいます。

こうした中、この週末、台風14号の接近が予想されています。

安全確認できれば「在宅避難」検討を

自治体から避難が呼びかけられた場合、自宅療養者はどうしたらいいのか。

都は、まずは台風が近づく前にハザードマップで、自宅がある場所が浸水や土砂災害の危険性があるかどうか確認するよう呼びかけています。

そのうえで、災害の危険がない場所に自宅があり、安全が確認できれば、避難所への避難ではなく、自宅にとどまる「在宅避難」を検討してほしいとしています。

“避難用のホテルや専用滞在場所” 対応は

一方、都が去年6月に区市町村に示したガイドラインでは、自宅療養者が自宅以外に避難する必要が出た場合、原則、保健所から連絡を受けた都が、避難用のホテルに入れるよう調整することになっています。

ただ、ホテルが見つからない場合は、自治体の避難所に滞在してもらうことが想定されています。

こうした事態に備えて、都は、ガイドラインで避難所に入る前に問診を行うことや、一般の避難者と接触しないよう、専用の滞在場所やトイレを設けることなどを区市町村に求めています。

ただ、都内には自治体が設ける避難所が5000か所近くあり、都は「実際にすべての避難所で、こうした対応がとられているかは確認できない」として、避難所に行く場合は、住んでいる自治体に事前に問い合わせてほしいとしています。

都の担当者は「自宅療養中であっても、避難の呼びかけがあった場合は、命を守る行動をとってほしい」と話しています。

東京都 自宅療養者 6026人 (16日時点)

東京都内で、新型コロナウイルスに感染し自宅で療養している人は、16日時点で6026人です。

第5波のピークは、8月21日の2万6409人で、4分の1以下になりました。

また、医療機関に入院するか、ホテルや自宅で療養するか調整中の人は、16日時点で1445人です。

神奈川県 自宅療養者 4065人 (16日時点)

神奈川県内で、新型コロナウイルスに感染し自宅で療養している人は、16日時点で4065人です。

第5波のピークは、8月27日の1万6060人で、およそ4分の1になりました。

また、医療機関に入院するか、ホテルや自宅で療養するか調整中の人は、16日時点で4人です。

千葉県 自宅療養者 3998人 (16日時点)

千葉県内で新型コロナウイルスに感染し自宅で療養している人は16日時点で3998人です。

第5波のピークは、8月25日の1万849人でおよそ3分の1にまで減少しました。

また、医療機関やホテルなどに入るために調整中の人は、16日時点で285人です。

埼玉県 自宅療養者 3201人 (16日時点)

埼玉県内で、新型コロナウイルスに感染し自宅で療養している人は、16日時点で3201人です。

第5波のピークは、8月22日の1万5471人で、5分の1ほどになりました。

また、医療機関に入院するか、ホテルや自宅で療養するか調整中の人は、16日時点で692人です。