鹿児島 諏訪之瀬島で噴火発生 噴火警戒レベルを3に引き上げ

鹿児島県の諏訪之瀬島で17日午前2時すぎ、噴火が発生し、大きな噴石が火口から1キロ近くまで飛んだのが確認されました。このため気象庁は噴火速報を発表したうえで諏訪之瀬島の噴火警戒レベルをレベル2から3に引き上げ、火口からおおむね2キロの範囲で大きな噴石に警戒するよう呼びかけています。

気象庁によりますと、諏訪之瀬島では17日午前2時すぎ、噴火が発生し、大きな噴石が御岳火口から1キロ近くまで飛んだのが確認されました。

諏訪之瀬島では16日夜にも大きな噴石が火口から800メートルの場所まで飛ぶ噴火が起きています。

諏訪之瀬島の噴火警戒レベルはことし7月以降は「2」で気象庁はおおむね1キロの範囲で警戒を呼びかけていましたが、これを超える場所まで噴石が飛ぶおそれがあるとして、午前2時35分、火口周辺警報を発表して噴火警戒レベルを入山規制を示す「3」に引き上げました。

そのうえで、御岳火口からおおむね2キロの範囲で大きな噴石に警戒するよう呼びかけています。

諏訪之瀬島では、これまでも大きな噴石が火口から1キロ前後飛ぶたびに噴火警戒レベルの引き上げを繰り返していて、ことし7月以降は噴煙が火口から3000メートル以上上がる噴火が相次いでいました。

諏訪之瀬島の集落は火口からおよそ4キロほどの場所にあり、今回、噴石が飛んだ場所とは離れています。
鹿児島県十島村を管轄する鹿児島中央警察署によりますと、午前2時30分の時点で被害の情報は入っていないということです。

また十島村役場によりますと、これまでのところ被害は出ておらず、情報を収集中だということです。

政府 情報連絡室を設置

今回の噴火を受けて政府は午前2時18分に、総理大臣官邸の危機管理センターに情報連絡室を設置し、情報収集と警戒にあたっています。

諏訪之瀬島とは

鹿児島県十島村の諏訪之瀬島は、種子島や屋久島の南西にあり、トカラ列島のほぼ中央に位置する周囲27キロほどの火山島です。

十島村によりますと、今月1日時点で、島には38世帯84人が住んでいるということです。

島のほぼ中央には標高799メートルの御岳があり長期間にわたって噴火を繰り返しています。

住民はこの御岳から南に4キロほど離れた元浦港の周辺に暮らしています。

村役場は島から200キロ以上離れた鹿児島市にあり、週に2回、村が運営するフェリーが運航しています。

気象庁によりますと、江戸時代の1813年に起きた大規模な噴火では、火砕流や、流出した溶岩が海岸まで到達したことに加え、山体崩壊も起き、当時の島民は全員避難して70年後の1883年まで無人島になりました。

また1884年の噴火でも溶岩流が海にまで達し、噴火活動はよくとしまで続いたほか、1956年からは毎年噴火を繰り返しています。

最近では去年以降爆発的な噴火が増え、1年間に起きた回数は764回と前の年の15回を大幅に上回り、観測を始めてから最も多くなりました。

去年12月とことし3月、それに6月には、大きな噴石を火口から1キロ前後飛ばす噴火が相次ぎ、噴火警戒レベルの引き上げと引き下げを繰り返していて、7月29日以降は「火口周辺規制」を示す「2」に引き下げられていました。

また7月以降は噴煙が火口から3000メートル以上に達する噴火が相次ぎ、8月28日には気象庁が2003年に観測を始めてから最も高い火口から4800メートルまで上がっていることが確認されました。