石川県能登地方で震度5弱 津波なし

16日午後7時前、石川県能登地方を震源とする地震があり、石川県で震度5弱の揺れを観測しました。この地震による津波はありませんでした。

気象庁によりますと、16日午後6時42分ごろ、石川県能登地方の深さ13キロを震源とするマグニチュード5.1の地震があり、震度5弱の揺れを石川県珠洲市で観測しました。

また震度4の揺れを石川県能登町で観測しました。

このほか震度3の揺れを新潟県の長岡市、三条市、上越市、刈羽村、それに石川県輪島市の舳倉島、輪島市、長野県の小川村で観測しました。

このほか震度2や1の揺れを東北と関東、新潟県、北陸長野県、岐阜県の広い範囲で観測しました。

この地震による津波はありませんでした。

この地震のあと、珠洲市で震度2の揺れを観測する地震が午後8時半までに2回起きています。

気象庁は、今後1週間程度は同じ程度の揺れを伴う地震に注意するよう呼びかけています。

すでに暗い時間帯で、周囲の状況がわかりにくくなっています。むやみに外に出ず、安全な場合には自宅で過ごしてください。

寝る前には、家具が倒れてこないかなど寝室の安全を改めて確認してください。

地震活動は続いており、再び、強い揺れに見舞われる可能性もあります。

寝ている時に大きな揺れにおそわれても、
▽家具の下敷きにならないか
▽物が落ちてこないか
▽出入り口をふさがれて閉じ込められる可能性はないか確認してください。

また、すぐに避難できるように、16日夜は、
▽移動する時に履くスリッパや靴
▽停電に備えて懐中電灯
▽非常用持ち出し袋などを枕元に置いて休むようにしてください。

志賀原発と柏崎刈羽原発 ともに異常なし

この地震で、震度2の揺れを観測した石川県志賀町にある志賀原子力発電所について原子力規制庁は、この地震による異常はないとしています。

また、新潟県刈羽村では震度3の揺れを観測しましたが、東京電力によりますと、新潟県柏崎市と刈羽村にある柏崎刈羽原発は、この地震による異常はなく、周辺の放射線量を測定するモニタリングポストの値にも変化はないということです。

志賀原発と柏崎刈羽原発は、いずれもすべての号機で運転を停止しています。

専門家「震源浅く 真上で強い揺れ」

地震のメカニズムに詳しい東京大学地震研究所の古村孝志教授は、「今回の地震があった地域は、ことしの春ごろから小さな地震が増えていて、地震活動が活発になっていた。地震の規模は特別大きかったわけではないが、震源が浅かったため、震源の真上では強い揺れに襲われたと考えられる」と話していました。

そのうえで、「震源が浅い地震は、その後も地震活動が続く特徴があるので、今後しばらくは同じような揺れを伴う地震活動に注意が必要だ。暗い時間帯なので周囲の安全をよく確認してほしい」と指摘しました。

去年12月以降 活発化する傾向

気象庁によりますと、石川県能登地方の今回の震源付近では3年前ごろから小規模な地震の活動が確認され、去年12月以降は活発化する傾向がみられていたということです。

特にことしの春以降は震源の場所を少しずつ変えながら活動が活発になっており、体に感じる揺れも増えていました。

先月、震度1以上の揺れを観測したのは14回で、このうち2回は震度3の揺れでした。

また、能登地方全体でみてもたびたび地震の被害を受けていて14年前には今回の震源の南側にあたる場所でマグニチュード6.9の「能登半島地震」が発生し、1人が亡くなったほか、3万棟以上の建物が被害を受けました。

1993年(平成5年)には能登半島の北の沖合でマグニチュード6.6の地震が発生しています。

また、今回の震源に比較的近い地域では1896年(明治29年)にマグニチュード5.5の地震が発生しています。

石川県で震度5弱以上は去年3月以来

石川県で震度5弱以上の揺れを観測したのは、去年3月13日に石川県能登地方を震源とするマグニチュード5.5の地震で、震度5強の揺れを観測して以来です。

このときは石川県輪島市で震度5強を、
穴水町で震度5弱の揺れを観測しました。

政府 情報連絡室を設置

この地震で政府は、午後6時42分に、総理大臣官邸の危機管理センターに情報連絡室を設置し、情報収集と警戒にあたっています。