国連安保理 北朝鮮ミサイル発射で緊急会合開くも対応一致せず

北朝鮮が15日に弾道ミサイルを発射したことを受け、国連の安全保障理事会は緊急会合を開きましたが、各国がそれぞれの立場を述べるにとどまったとみられ、一致した対応を示すことはできませんでした。

北朝鮮が15日に発射した弾道ミサイルについて、日本政府は、少なくとも2発が内陸部から東方向に発射され、日本の排他的経済水域の内側に落下したと推定されるとしています。

これを受け、国連安保理の緊急会合がフランスとエストニアの要請で、15日に非公開で開かれました。

終了後、フランスのドリビエール国連大使は記者団に対し、北朝鮮による弾道ミサイルの発射は安保理決議に違反すると指摘し「日本や韓国などの近隣諸国や世界を脅かすものだ」として、強く非難したことを明らかにしました。

一方で、ドリビエール大使は「各国が意見を交わしたが、声明は出ないだろう」と述べたほか、今月の議長国アイルランドはツイッターに「平和と非核化のための対話に関与するよう北朝鮮に求める」などと投稿しただけで、会合では各国がそれぞれの立場を述べるにとどまったとみられます。

安保理は、ことし3月に北朝鮮が弾道ミサイルを発射したときも緊急会合を開きましたが、声明の取りまとめには至っていません。

北朝鮮に対しては、欧米各国が決議を履行するよう求めているのに対し、中国やロシアは制裁を緩和すべきだという立場で、今回も一致した対応を示すことはできませんでした。

韓国軍「多様な移動式発射台の開発続けているとみている」

北朝鮮が列車からミサイルを発射したと発表したことについて、韓国軍合同参謀本部のキム・ジュンラク(金俊※ラク)広報室長は、16日の定例会見で「北が多様な移動式発射台の開発を続けているとみている」と述べ、情報当局が詳しい分析を進めていると説明しました。

また、北朝鮮に特異な動向があるのかと問われたのに対し「追加で説明するようなことはない」と述べました。

※ラクは、さんずいに樂。

加藤官房長官「的確な情報の提供に取り組んでいく」

加藤官房長官は、午前の記者会見で「ミサイルは、2019年5月4日などに発射された、変則的な軌道を飛しょうすることが可能とみられる短距離弾道ミサイルと外形上類似点のある、短距離弾道ミサイルだとみられている。詳細については、さらに分析がなされるものと承知している」と述べました。

一方、推定される落下地点を、当初、日本の排他的経済水域の外側としていたのを、その後、内側と修正したことについて「迅速かつ的確な情報提供を、安全確保という観点からどうしていくのかについては、不断に検討しながら、的確な情報の提供に取り組んでいく必要がある」と述べました。