「“第6波”に向け気を緩めないで」都医師会 尾崎会長

東京都医師会の尾崎治夫会長は14日の記者会見で「新型コロナウイルスの感染の『第6波』に向けて、気を緩めないで準備するべきだ」としたうえで「ワクチン接種を区市町村の枠を超えて進められる体制や、感染判明後、抗体カクテル療法をなるべくすぐに受けられる仕組みが必要だ」と述べました。

東京都医師会は14日、記者会見を開き、尾崎治夫会長が、都内の新型コロナの感染者数が減少傾向にあることについて「11月以降に増えてくる可能性がないとは言えない状況だ。いちばん悪い事態を想定して備えていくことが重要で、『第6波』に向けて気を緩めないで準備していくべきだ」と指摘しました。

具体的には「ワクチンは予約が埋まらないところがある一方で、まだ予約が取りづらいところもあるため、多くの方がスムーズに接種できるように、区市町村の枠を超えてワクチン接種を進められるよう、行政の判断が必要だ。また、抗体カクテル療法について、病院外来や酸素ステーションなどの臨時医療施設での枠を増やし、重症化しやすい人の感染が判明したあと、なるべく早く受けられるような仕組みが必要だ」と述べました。