受験生のワクチン優先接種 大学や自治体に要請へ 萩生田文科相

入学試験を控えた受験生への新型コロナウイルスのワクチン接種をめぐり、萩生田文部科学大臣は、接種を実施する大学や自治体に対し「速やかに接種を受けられるよう特段の配慮をお願いしたい」と述べ、希望する受験生には優先接種を行うよう、要請する考えを示しました。

新型コロナウイルスのワクチン接種が進む一方、学校関係者などからは、高校や大学などの入学試験を控えた受験生に対するワクチンの優先接種を求める声が出ています。

こうした状況を受け、萩生田文部科学大臣は閣議のあとの記者会見で「接種を希望する受験生が速やかに受けられるよう、入試の時期も踏まえつつ、特段の配慮をお願いしたい」と述べ、接種を実施する大学や自治体に対し、希望する受験生には優先接種を行うよう、要請する考えを示しました。

そのうえで、受験生へのワクチン接種を促進するため、先行して取り組んでいる自治体の事例を全国の自治体に通知することも明らかにしました。

学校配布の端末でいじめ「重く受け止めたい」

一方、萩生田大臣は、東京 町田市の6年生の女子児童がいじめを受けたとされる遺書を残して死亡していた問題をめぐり、市の教育委員会などから事実確認を行うことを明らかにしたうえで、授業に使うために学校が配布した情報端末でいじめの一部が行われていたとして「タブレットを通じていじめが起きていたということは極めて残念な事実なので、重く受け止めたい」と述べました。