イギリス 12~15歳の子どもにもワクチン1回接種へ

イギリス政府は、新型コロナウイルスのワクチンについて、ロンドンのあるイングランドでは、来週から12歳から15歳の子どもも接種の対象とすることを、明らかにしました

イギリスでは16歳以上には、ワクチンの接種が広く行われていますが、12歳から15歳については、接種は基礎疾患がある人など一部に限っていて、専門家の委員会も、この年代へのワクチン接種の恩恵は小さく、若い世代でまれに心筋炎の副反応が報告されたことなどから、接種を必ずしも推奨しないとしていました。

これに対し、政府の首席医務官は13日、今後、冬にかけて感染が拡大し、学級閉鎖が相次ぐ事態を防ぐため、12歳から15歳の子どもについてもワクチンを1回接種すべきだとする見解を示し、イギリス政府はこの見解を受け入れることを明らかにしました。

2回目の接種が必要かどうかは今後、判断するとしています。

接種するのはファイザーのワクチンで、ロンドンのあるイングランドでは、すでに新しい学期が始まっている各学校で、来週から順次、接種を始めるということです。

また、接種にあたっては保護者の同意を求めるとしています。

ジャビド保健相は声明を発表し「接種を行うことで、若い人たちを感染から守るとともに、学校での感染を減少させ、生徒は学校で学び続けることができる」としています。