宣言延長 百貨店は新サービス強化 外出控える消費者向け

東京や大阪などに出されている緊急事態宣言が13日から今月30日まで延長されましたが、食品売り場の入場制限が続くデパート各社では、外出を控える消費者をなんとか取り込もうと、あの手この手でサービスを強化しています。

このうち高島屋は、食品売り場や物産展で扱っている総菜や菓子の宅配サービスを行っていますが、今月からは宅配のエリアを、これまでの1都7県から東海や東北の一部などを加えた1都13県に拡大しました。

ネットで注文すると、最短で2日後に商品が届くということで、外出を控えている消費者のニーズを幅広く取り込もうというねらいです。

担当する新井将士食料品宅配バイヤーは「今後、宅配エリアの拡大も検討したい」と話していました。
東急百貨店も、今月からネットで購入した弁当や総菜を店内に設置したロッカーで受け取ることができるサービスを始めました。
買い物客が専用のアプリで注文したあと、2時間以内にロッカーに受け取りに行くという仕組みで、店舗にいる時間を短くすることで感染リスクを抑えられるとしています。

担当者の下山拓郎マネージャーは「感染のリスクから来店を控えていた人にこのサービスを利用してほしい」と話していました。

緊急事態宣言や入場制限などの影響で、デパート大手5社の先月の売り上げはいずれも去年の同じ月を下回っていて、サービスの拡充で少しでも需要を掘り起こしたい考えです。