宣言延長 東京都は病床確保など医療体制の数値改善図る

13日から緊急事態宣言の延長期間に入る東京都は、宣言の解除に向けて、感染確認の減少傾向を維持するとともに、病床の確保などを進めて医療体制の数値をさらに改善させたい考えです。

ことし7月に出された東京都への4回目の緊急事態宣言は、13日から今月30日まで延長されます。

政府は宣言の解除を判断する際に、病床の使用率や、すべての療養者に占める、入院できている人の割合の「入院率」などを考慮するとしていて、都は病床の確保を急いでいます。

具体的にはこれまでに重症患者用の503床を含む6583床を確保した病床を、今月末には6651床まで増やす計画です。

このほか、重症化を防ぐ効果が期待される「抗体カクテル療法」を実施する臨時の医療施設や、重症から回復した患者を受け入れる施設の整備も進め、病床の使用率や入院率の数値をさらに改善させたい考えです。

今回の宣言が延長されるのはこれで3回目となり、都としては感染防止対策と社会経済活動の両立に向けて感染確認の減少傾向を維持しつつ、医療体制の拡充を図って、延長期限の今月末の確実な解除につなげたいとしています。