中国で「食品ロス」の国際会議 削減の取り組み加速を呼びかけ

食べ残しや売れ残りなどによる「食品ロス」が世界的な問題となる中、中国で、この問題をテーマにした国際会議が開かれ、削減に向けた取り組みを加速させるよう呼びかけました。

この会議は「食品ロス」の削減に向けた国際的な連携の在り方を探ろうと、中国政府がG20=主要20か国などに呼びかけて、山東省の中心都市、済南で開いたものです。

10日に行われた開幕式では、習近平国家主席がコメントを寄せ「新型コロナウイルスの感染拡大によって、食料の安全保障は試練に直面している。食品ロスを削減するため、世界各国は行動を加速させる必要がある」と呼びかけました。

会議には、G20の議長国のイタリアや、アメリカ、イギリスなどもオンラインで参加しました。

中国では、飲食店などでの食べ残しが国家的な課題となっていて、習主席が、去年8月、国民に飲食物を浪費しないよう求める指示を出したほか、ことし4月には、食品の浪費を禁じる「反食品浪費法」が可決されました。

また、新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに、一部の国で農産物の輸出を制限する動きが出たことを踏まえ、大豆などの農産物を輸入に頼る中国は、食料安全保障への危機意識を高めています。

中国としては、こうした国際会議を開催することで「食品ロス」の問題に各国で協調して取り組む機運を高め、自国の食料の安定確保にもつなげたいものとみられます。