レバノン 新内閣を発表 内閣総辞職から1年以上 混乱解消なるか

中東のレバノンでは、去年起きた大規模な爆発を受けて当時の内閣が総辞職したあと1年以上にわたり組閣ができず政治の混乱が続いてきましたが、元首相のミカティ氏が10日新内閣を発表しました。

一方で、各政治勢力の対立で長期化した政治の混乱と経済危機の解消につながるかは不透明な状況です。

レバノンでは去年8月、首都ベイルートで大規模な爆発が起きて200人以上が犠牲となり、この責任をとるかたちで内閣が総辞職しましたが、各政治勢力の対立で1年以上にわたって組閣ができず政治の混乱が続いてきました。

ことし7月に新たな首相候補に指名された元首相で実業家のミカティ氏が組閣作業を続け、10日、新内閣を発表しました。

ミカティ氏は記者会見で「国の状況は極めて厳しい。レバノンの崩壊をとめるため全員が手を携える必要があり、いまは可能なかぎりの支援が必要だ」と述べ、国際社会にも支援を呼びかけました。

レバノンは去年3月に事実上のデフォルト=債務不履行に陥り、新型コロナウイルスの感染拡大やベイルートでの爆発も重なって深刻な経済危機に直面しています。

ミカティ氏は組閣にこぎつけましたが、今後も異なる宗教や宗派間の利害の調整で政権運営が難航することも予想され、長期化した政治の混乱と経済危機の解消につながるかは不透明な状況です。