小池都知事 行動制限緩和“バランスが極めて重要”
ワクチン接種の進展などを踏まえて行動制限を緩和するとした政府の方針について、東京都の小池知事は、記者会見で「社会経済活動と感染を抑えることのバランスをいかにとっていくかは極めて重要な課題だ」と述べた一方、感染拡大につながるような間違ったメッセージに捉えられないような工夫が必要だと指摘しました。
この中で小池知事は、ワクチンを接種した人や検査で陰性が確認された人には飲食店の利用の制限を緩和するなどとした政府の方針について「これからの社会経済活動との両立でいかに感染を抑えることとのバランスをとっていくかは極めて重要な課題だ」と述べました。
そして、「ワクチン接種が進み、抗体カクテル療法という武器がそろい、さらには今後、経口薬が期待されるなど、長い期間、世界中がコロナに苦しんできた中で、科学技術や医療の発展も同時に進んできた」と分析しました。
そのうえで、小池知事は「全体を取り巻く環境は日々変わってきており、それらをにらみながら、どのようにして経済を動かしていくか。どのような方法が考えられるかを検討するのは当然のことだ」と述べました。
一方で、小池知事は、緩和の検討が感染の再拡大を招きかねないとした懸念を念頭に、「検討する中で間違ったメッセージに捉えられないような工夫が必要になってくる」と指摘しました。