野鳥の鉛中毒ゼロへ 狩猟の“鉛の弾”段階的に使用規制強化へ

狩猟で使われる鉛を含んだ弾を飲み込んで鉛中毒になり、野鳥が死ぬケースが後を絶たないことから、環境省は今後、鉛の弾の使用について段階的に規制を強化し、2030年度までに鉛中毒になる野鳥をゼロにすることを目指す方針を決めました。

環境省によりますと、主に北海道では国の天然記念物に指定されているオオワシなどの野鳥が、銃で撃たれた鹿などの肉を食べ、鉛の弾を飲み込んで鉛中毒になって死ぬケースが毎年、報告されています。

鉛の弾については、法律に基づき、使用禁止の区域が全国で定められているほか、北海道はエゾシカ猟のための鉛の弾の所持を条例で禁止していますが、被害は後を絶たないということです。

このため環境省は4年後の2025年度以降、鉛の弾の使用について規制を強化し、2030年度までに鉛中毒になる野鳥をゼロにすることを目指す方針を決めました。

すでにスタートさせている全国規模での実態調査を強化し、鉛中毒のリスクが高い地域や狩猟の方法を見極めたうえで、段階的に鉛の弾の使用を禁止することを検討しているということです。

小泉環境大臣は記者会見で「対策を講じるには猟友会など関係団体の協力が不可欠であり丁寧に意見を聴きながら、理解が得られるよう議論を重ねていきたい」と述べました。