大相撲秋場所 新横綱 照ノ富士 初日は小結 逸ノ城と対戦

12日から始まる大相撲秋場所の初日と2日目の取組が決まり、新横綱 照ノ富士は、初日に小結 逸ノ城と対戦します。

日本相撲協会は、東京 両国の国技館で取組編成会議を開き、秋場所の初日と2日目の取組を決めました。

宮城野部屋では今月に入って、力士2人が新型コロナウイルスに感染したため、同じ部屋に所属し、先場所45回目の優勝を果たした横綱 白鵬や平幕の石浦など、力士全員が休場しました。

ことし7月の名古屋場所後に73代横綱に昇進した照ノ富士は、初日に小結に復帰した逸ノ城、2日目に前頭筆頭まで番付を上げてきた豊昇龍の挑戦を受けます。

秋場所は白鵬が休場したため、照ノ富士は、新横綱の場所から一人横綱となりました。今場所も圧力のある四つ相撲で場所を引っ張っていくことが求められます。

新関脇 明生は、初日に前頭2枚目の霧馬山、2日目は前頭筆頭の隆の勝と対戦します。明生はスピード感あふれる相撲が持ち味で、幕内では6場所連続で勝ち越していて、自己最高位で迎える場所で横綱や大関陣から白星を挙げることができるか注目です。

首のけがで先場所を途中休場し、4回目の角番の大関 貴景勝は、初日に北勝富士と、もうひとりの大関 正代は、初日に豊昇龍と、それぞれ対戦します。

大相撲秋場所は12日、東京 両国の国技館で初日を迎えます。

伊勢ヶ濱審判部長 “新横綱の活躍を見てほしい”

日本相撲協会の伊勢ヶ濱審判部長は、取組編成会議のあと報道陣の電話取材に応じ、弟子で新横綱の照ノ富士について「横綱になったので優勝目指して頑張ればいい。雰囲気は過去の場所とは違うが、いざ相撲となると変わらないのではないか。新横綱なので活躍を見てほしい」と期待を寄せました。

また、所属する宮城野部屋の力士が新型コロナウイルスに感染したため、白鵬が休場したことを踏まえて「照ノ富士は一人横綱だし、頑張らないといけない立場だ」と話していました。

一方、休場した宮城野部屋の力士の番付については「番付は基本的に据え置いているので、なるべく落ちないようにやっていきたい」と事情を考慮する考えを示しました。