梶山経産相 イベント業界に感染防止対策の徹底求める

愛知県常滑市で開かれた野外の音楽フェスティバルをめぐって経済産業省が3000万円の補助金の交付を取り消したことを受けて、梶山経済産業大臣はイベント業界に対し、改めて感染防止対策の徹底を求めました。

先月下旬、愛知県の常滑市で開かれた音楽フェスティバルをめぐっては経済産業省が新型コロナの影響を受けたイベントの支援策として感染防止対策をとることを条件に3000万円の補助金の交付を決めていました。

しかし、感染防止対策が徹底されず、酒の提供も行われていたとして経済産業省は、今月7日、補助金の交付を取り消す決定をしました。

これについて梶山大臣は10日の閣議のあとの記者会見で「各業界で決めたガイドラインをしっかり順守し、独自の取り組みも含めて感染防止対策ができていることが本来あるべき姿だが、残念ながらできていない。現実に見に行った人たちから感染者が出ている」と述べ、批判しました。

そのうえで「業界から今の状況が厳しいのでガイドラインを守るから、補助金の対象にしてほしいという話があった中での補助金だと理解している。今後も主催者や参加者にはしっかりと感染防止対策を守ってほしい」と述べました。