四国に発達した雨雲 土砂災害や川の氾濫などに厳重警戒

暖かく湿った空気の影響で四国には発達した雨雲がかかり続け、気象庁は徳島県に「顕著な大雨に関する情報」を発表しました。
徳島県では、わずか6時間の雨量が300ミリを超える大雨となっていて、気象庁は土砂災害や川の氾濫などに厳重な警戒を呼びかけています。

気象庁によりますと、暖かく湿った空気の影響で四国の太平洋側では発達した雨雲がかかり続けています。

気象庁は8日午前、徳島県で線状降水帯が確認され非常に激しい雨が同じ場所に降り続いているとして「顕著な大雨に関する情報」を発表しました。

午前11時10分までの1時間に
▽徳島県海陽町で120ミリの猛烈な雨が実際に観測されたほか
午後0時20分までの1時間には
▽徳島県美波町で63.5ミリの非常に激しい雨が観測されました。

これまでの雨で徳島県と高知県では土砂災害の危険性が非常に高くなり「土砂災害警戒情報」が発表されている地域があります。

徳島県では「氾濫危険水位」を超えている川があります。

また、この時間は中国地方などでも発達した雨雲がかかっているところがあります。

四国では夕方にかけて雷を伴って非常に激しい雨が降るおそれがあります。

9日朝までの24時間に降る雨の量は
▽四国の太平洋側で250ミリ
▽瀬戸内側で120ミリと予想されています。

気象庁は土砂災害や低い土地の浸水、川の急な増水に厳重に警戒するとともに、落雷や竜巻などの激しい突風やにも十分注意するよう呼びかけています。

「顕著な大雨に関する情報」とは

「顕著な大雨に関する情報」は発達した積乱雲が帯状に連なる「線状降水帯」が発生し、非常に激しい雨が同じ場所に降り続いて土砂災害や洪水の危険性が急激に高まった時に発表されます。

「線状降水帯」は去年の7月豪雨や平成30年の西日本豪雨などこれまでの豪雨災害で繰り返し確認され、予報を上回って短い時間で状況が悪化する危険性があります。

この情報が出た際は
▽自治体からの避難の情報に基づき、周囲の状況を確かめて早めの避難をするほか
▽すでに避難場所までの移動が危険な場合は、崖や沢から離れた近くの頑丈な建物に移動したり建物の2階以上など浸水しにくい高い場所に移動したりするなど
身の安全を確保することが重要です。

情報が発表される基準は
▽3時間の解析雨量が100ミリ以上になっている範囲が500平方キロメートル以上あることや
▽その領域の形状が「線状」であること
などと決められています。

ただ、台風本体の雨雲が近づいた時など「線状降水帯」とは言えない状況でも発表されることがあります。

間に合わないケースも

注意が必要なのは、この情報が発表された際、すでに外に出ることすら危険になっているおそれもあることです。

気象庁が過去の災害事例で検証したところ「顕著な大雨に関する情報」を発表する基準に達していない段階でも大きな被害が出ていた事例があるということです。

また、情報が出ていない地域でも今後、雨雲が移動し、急激に状況が悪化するおそれもあります。

このため気象庁は避難情報に直結はせず危機感を高めてもらうための情報だとし、5段階で運用されている大雨警戒レベルでは「レベル4“相当以上”」だとしています。

そのうえで情報を待つことなく、気象庁のホームページで確認できる危険度分布や河川の水位情報などをもとに早めの避難を心がけてほしいと呼びかけています。