介護中の3人殺害事件 2審も懲役18年の判決 名古屋高裁金沢支部

おととし、福井県敦賀市で、介護していた70歳の夫と90代の義理の両親の3人を殺害した罪に問われた73歳の被告に対し、2審の名古屋高等裁判所金沢支部は7日、1審に続いて懲役18年を言い渡しました。

岸本政子被告(73)は、おととし11月、敦賀市の自宅で、70歳の夫と90代の義理の両親の3人の首を絞めて殺害したとして殺人の罪に問われました。

裁判は、1人で3人の介護を続け、その負担などから適応障害を発症していた被告の刑事責任能力の程度が争点となりましたが、1審はことし1月、懲役18年を言い渡し、被告側が「刑が重すぎる」などと主張して控訴していました。

7日の2審の判決で、名古屋高等裁判所金沢支部の森浩史裁判長は「被告が違法性や反倫理性を十分に認識していたことは明らかだ」として完全責任能力があったと認定しました。

そのうえで「経済的な余力や親族からの助力もあり、客観的にみれば1人で負担や責任を負う必要のない状況にあった。一般的な介護殺人と比べても重い責任が妥当だ」と述べ、1審に続いて懲役18年を言い渡しました。