町議会議員1人感染で議員全員が濃厚接触者 議会閉会へ 岐阜

岐阜県輪之内町の町議会で、9人いる議員のうちの1人に新型コロナウイルスの感染が確認され、ほかの議員も全員、濃厚接触者と認定されたため、審議が継続できず議会が閉会となる見通しになりました。

岐阜県の輪之内町によりますと、今月3日から町議会の定例議会が始まりましたが、本会議後に議員1人が発熱し、新型コロナウイルスの感染が確認されました。

この日、9人いる議員全員が議会の部屋で昼食をともにしていたということで、保健所は、ほかの8人を濃厚接触者に認定し、今月17日までの2週間の自宅待機としました。

議会は今月16日までの予定で、最終日まで議員全員を参集できず、会期延長の議決もできないため、審議中断のまま閉会する「自然閉会」になる見通しです。

今回の定例議会で審議する予定だった新型コロナ対策を盛り込んだ補正予算案などは廃案となる見通しで、町は臨時議会などへの再提出に向けて協議しているということです。
輪之内町の荒川浩参事は「議案の可決が遅れることで、すぐに大きな影響があるわけではないが、町としても粛々と対応していきたい。議員の方々に、今まで以上に感染対策を呼びかけたい」と話していました。