立民 臨時国会開催を与党側に要求 総裁選で政治空白許されず

新型コロナウイルス対応をめぐって立憲民主党は、自民党総裁選挙によって政治空白が生じるのは許されず、対策の議論を急ぐ必要があるとして、直ちに臨時国会を開くよう与党側に求め、8日にも改めて協議することになりました。

新型コロナ対応をめぐって、自民党の森山国会対策委員長と立憲民主党の安住国会対策委員長は7日、国会内で会談しました。

この中で安住氏は、自民党総裁選挙をめぐる動きが活発になっていることについて、これから新内閣発足までのおよそ1か月間、自民党内の争いで政治空白が生じるのは許されないと指摘しました。

そのうえで、感染者数は減少傾向とはいえ、なお医療は危機的な状況にあるなど、対策の議論を急ぐ必要があるとして、直ちに臨時国会を開くよう求めました。

これに対し森山氏は「政府と相談したうえで回答したい」と述べ、8日にも改めて協議することになりました。

一方、会談では9月12日が期限となる緊急事態宣言などの扱いについて、政府の対応が決まれば国会で報告を受け、質疑を行うことで合意しました。

加藤官房長官「審議すべき事項なども勘案して決める」

加藤官房長官は閣議のあとの記者会見で「重ねて野党から臨時国会の召集について要請があったことは承知しているが、従前からその要請はいただいているので、与党ともよく相談しながら、しっかり対応していきたい。応じる義務はあるが、どういう時期からやるかというのは、審議すべき事項なども勘案して決めていく」と述べました。

自民 森山国対委員長「閉会中審査などコロナ対応に努力」

自民党の森山国会対策委員長は記者団に対し「閉会中審査を開くなど、立法府としてコロナ対応にできるだけの努力をしていることは国民にも理解をいただきたい。今後どういう対応をするかは、何か良い方法はないか、引き続き検討していきたい」と述べました。

立民 安住国対委員長「医療は危機的 自民は放り投げて総裁選」

立憲民主党の安住国会対策委員長は記者団に対し「感染者の数が下がってきたので、少し安ど感を持っている人はいるかもしれないが、医療は危機的な状況が続くなど、対応が求められている。自民党は、それを全部放り投げて総裁選挙をやっている。ことの深刻さを見誤って暴走したら大変な時だと思うので、国会は開いた方がいい」と述べました。