新型コロナ 大規模クラスターの大津駐屯地 感染者累計187人に

新型コロナウイルスの大規模なクラスターが発生した滋賀県にある陸上自衛隊の大津駐屯地で新たに50人余りの感染が確認され、先月下旬以降の累計の感染者数は187人になりました。

大津駐屯地では先月23日に教育部隊の隊員1人の感染が確認されたあと部隊の中で感染が広がり、今月1日時点で感染者は135人に上っていました。

陸上自衛隊によりますと、翌2日以降、5日までに新たに52人の感染が確認され、累計の感染者数は187人になったということです。

187人は全員が教育部隊の隊員で、大津駐屯地にはこの部隊のための宿舎が3つありますが、全員が同じ宿舎で寝泊まりしていたということです。

また、187人のうち、少なくとも1回のワクチン接種を受けていたのは9人だったということです。

陸上自衛隊は、多くの隊員が同じ建物や部屋で生活をともにする教育部隊の実態を踏まえ、全国の教育部隊でワクチン接種を優先して進めることを検討しています。

大津駐屯地での感染拡大について、陸上自衛隊は「保健所が行う調査に協力し、濃厚接触者の把握や感染拡大防止に努めます」としています。