名古屋「酸素ステーション」開設 自宅療養者一時的に受け入れ

愛知県は、新型コロナウイルスに感染して自宅などで療養している人を一時的に受け入れて酸素投与などを行う「酸素ステーション」を、名古屋市に開設しました。

名古屋市港区の愛知県武道館に開設された「愛知入院待機ステーション」は、新型コロナウイルスに感染して自宅などで療養している人を、入院先が決まるまでの間一時的に受け入れて酸素投与などを行う施設です。

6日は、午前11時の開設を前に、大村知事など関係者が出席して開所式が行われました。

「酸素ステーション」に位置づけられるこの施設には、20床のベッドが設置され、医師1人、看護師2人、救急救命士1人が24時間常駐する体制で、酸素投与のほか、血液中の酸素の量のモニタリングなどを行うということです。

愛知県の新型コロナウイルス患者の入院先の調整に当たっている愛知県医療体制緊急確保チームの北川喜己統括官は「自宅で療養している人が圧倒的に多い中、調子が悪くなった人の入院先がすぐに決まらない状況も発生している。医師や看護師がいる所で酸素を投与してもらえるのは大きく助かる」と話していました。

入院患者数 過去最多に迫る

愛知県によりますと、5日夜の時点で、新型コロナウイルスに感染して入院している患者の数は、前の日より43人多い1042人で、過去最多だったことし5月24日の1044人に迫っています。

また、感染者のための病床の使用率は、64.1%となっています。

このうち、重症患者の数は、前の日より9人多い88人で、重症患者用の病床の使用率は51.8%となっています。

重症患者用の病床の使用率が50%を超えるのは、ことし6月15日以来です。

一方、5日夜の時点で、自宅療養者の数は、前の日より574人多い1万9015人で、連日、過去最多となっています。