日産 レアアース回収技術を開発 モーターを丸ごと溶かす

日産自動車は、車の電動化に伴って需要の拡大が見込まれる希少な資源、レアアースについて、モーターを溶かして効率よく回収する技術を開発しました。

レアアースは、電気自動車やハイブリッド車のモーターの回転を助ける磁石の材料として、生産に欠かせない希少な資源で、車の電動化に伴って需要の拡大が見込まれています。

中国などに資源が偏在していることや価格の高騰が懸念され、いかに安定的に確保するかが課題となっています。

こうした中、日産自動車は早稲田大学と共同で、モーターに使われている磁石からレアアースを効率よく回収する技術を開発したと発表しました。

これまではモーターを分解して手作業で回収していましたが、モーターを高温で丸ごと溶かすことでレアアースの98%を回収することに成功したということで、回収にかかるコストや時間を削減できるとしています。

会社は、モーターを解体せずにレアアースを回収する技術は世界で初めてだとしていて、2020年代中ごろの実用化を目指しています。

日産自動車材料技術部の佐川琢円主管は「レアアースを使わない新型のモーターの開発も合わせて進め、資源の有効な利用につなげていきたい」と話していました。

レアアースをめぐっては、トヨタ自動車やホンダが使用量を減らす技術を開発しているほか、日立製作所など電機メーカーはリサイクル技術の開発を進めていてます。