備蓄の非常食を無償提供 コロナで経済的困窮者支援 埼玉 加須

1日は防災の日です。埼玉県加須市では、災害用に備蓄している非常食が新型コロナウイルスの影響などで経済的に困窮している市民に無償で配られました。

この取り組みは、新型コロナウイルスの影響などで経済的に困窮している市民を支援しようと、加須市が行いました。

用意されたのは、市が災害用に備蓄している非常食のうち、来年2月に消費期限を迎えるアルファ米の混ぜごはんやおかゆ、およそ9000食で、市役所の1階にある生活福祉課の窓口では午前中から市民が1人5食分を受け取っていました。

訪れた50代の男性は「なかなか仕事が決まらず先の見通しが立たないのでどんなものでも支給してもらえるのはありがたく、とても助かります」と話していました。

非常食の無償配付は市役所や社会福祉協議会など、合わせて8か所で平日の午前8時半から午後5時まで受け付けていて、事前の予約は不要で在庫がなくなるまで行われるということです。

加須市生活福祉課の木村知弘主幹は「今後も防災部門と連携してこうした支援を続けていきたい」と話していました。