韓国 憲法裁判所 元BC級戦犯の賠償めぐる訴え退ける

太平洋戦争中に日本の軍属として働きBC級戦犯として裁かれた韓国人やその遺族が、賠償をめぐって韓国政府が日本と交渉しないのは憲法違反だとする訴えについて、韓国の憲法裁判所は「韓国政府は日本に対して問題解決に向けて外交ルートを通じて要求してきた」として訴えを退けました。

戦時中、日本の植民地だった朝鮮半島の出身で、日本の軍属として捕虜収容所で働いた多くの人がBC級戦犯として裁かれ、その後、日本国籍を失い、恩給法などの適用で対象外とされています。

戦犯とされた韓国人や遺族は、日本政府に補償を求めて訴えましたが、日本の最高裁判所は1999年に訴えを退けました。

その後2014年、韓国政府が賠償をめぐって日本と交渉しないのは憲法違反だとして、韓国の憲法裁判所に訴えを起こしていました。

これについて憲法裁判所は31日「韓国人のBC級戦犯が受けた被害の相当部分は国際戦犯裁判に伴う処罰によるもので、韓国と日本の両国は相互に協議をしてきた」と指摘しました。

そのうえで「韓国政府は日本側に対して、韓国人のBC級戦犯の補償に関する立法などで解決するよう外交ルートを通じて要求してきた」として、訴えを退けました。

訴え起こした1人の妻「判断の厳しさにショック」

訴えを起こした1人でことし3月に亡くなった李鶴来(イ・ハンネ)さんの、妻の姜福順(カン・ボクスン)さんは、東京都内で開かれた会見で「判断の厳しさに正直ショックを受けています。主人が亡くなり、当事者がひとりもいなくなり、今後についてどうしていったらいいか、支援者などと相談していきたいです」などと話していました。