テニス全米オープン開幕 大坂なおみ 1回戦ストレート勝ち

テニスの四大大会のひとつ、全米オープンが30日開幕し、大会2連覇を目指す大坂なおみ選手は、1回戦で世界87位のチェコの選手にセットカウント2対0で勝ちました。

テニスの女子シングルスで世界ランキング3位の大坂選手は、30日に開幕した全米オープンで大会2連覇、3回目の優勝を目指します。

大坂選手は大会初日に行われた1回戦で、世界87位でチェコのマリエ・ボスコバ選手と対戦し、第1セットは力強いストロークで主導権を握ると、粘るボスコバ選手を突き放し、6-4で取りました。

流れをつかんだ大坂選手は続く第2セットを6-1で奪い、セットカウント2対0のストレート勝ちで、2回戦に進みました。

このほかの日本勢は、男子シングルスの1回戦にダニエル太郎選手と杉田祐一選手が出場しましたが、いずれも0対3のストレートで敗れています。

観客にワクチン接種義務づけ アメリカのプロスポーツで初の試み

ニューヨークで30日に開幕したテニスの全米オープンは、2年ぶりに観客を入れて行われ、初日から大勢のファンが訪れました。

訪れた人からは「毎年楽しみに来ていたが、去年は新型コロナで来られず、長い間待ち望んでいた。本当にうれしい」とか「ニューヨーク復活の大きな一歩だ。とても興奮している」などと喜びの声が聞かれ、会場の入り口には数百メートルにも及ぶ長い行列ができていました。

今大会は観客にワクチン接種を義務づけていることでも大きな注目を集めています。

大会を主催する全米テニス協会は当初、観客にはあらゆる制限を設けずに入場を認める予定でしたが、ニューヨークでも感染力の強い変異ウイルスの「デルタ株」が広がる中、開幕の3日前に急きょ方針を転換し、観客にワクチン接種を義務づけると発表しました。

具体的には、12歳以上の観客は少なくとも1回のワクチン接種を終えていることを証明する必要があり、その代わりに会場でのマスク着用は義務づけないとしています。

観客にワクチン接種を義務づけたのはアメリカのプロスポーツでは初めての試みで、観客は入り口でスタッフに接種を証明するカードやアプリの画面を見せてから入場していました。

主催者によりますと、選手にはワクチン接種を義務づけてはいませんが、選手は4日に一度の検査を受けたうえで、陽性反応を示した場合は10日間の隔離となり、大会は辞退することになるということです。

アメリカでは、10月に開幕するNBA=アメリカプロバスケットボールでニューヨークに本拠地を置くネッツや、来月開幕するNFL=アメリカプロフットボールリーグでラスベガスに本拠地を置くレイダースが観客のワクチン接種を義務づけると発表していて、同様の動きが加速しています。