埼玉 自宅療養者6625人多く発表 背景に保健業務のひっ迫

埼玉県が新型コロナウイルスの自宅療養者を過大に発表していたミスで、県は調査の結果、実際よりも多く発表していた人数が6625人にのぼることを明らかにしました。

埼玉県は、新型コロナウイルスに感染した自宅療養者の数について、今月24日、過大に発表していたと明らかにしました。

過大に発表していた人数の規模は、数千人にのぼるとして調査を進めていましたが、県は30日、6625人だったことを明らかにしました。

このうち、全体の4分の3にあたる4994人は、県から健康観察を委託された民間の「宿泊・自宅療養者支援センター」が自宅療養の期間が終わったことを本人にだけ連絡し、保健所に報告しなかったことが原因だったということです。

残りの1631人については、保健所の台帳に自宅療養を終えたことが記載されておらず、支援センターから報告がなかったのか、保健所が支援センターの報告を反映していなかったのか分かっていないということです。

県は今回のミスの背景に支援センターや保健所の業務のひっ迫があったとして、ほかの企業にも業務を委託するなどして再発防止に努めるとしています。

県内の自宅療養者の修正はすでに行われていて、29日時点で1万664人となっています。