松戸市消防局 自宅療養患者の病院搬送 3割にとどまる 千葉

新型コロナウイルスの感染が拡大するなか、千葉県松戸市では今月、救急搬送の要請を受けた自宅療養中の患者のうち、病院に搬送できたのは3割にとどまっていることが分かりました。

松戸市消防局によりますと、患者本人や保健所から依頼された自宅療養者の救急搬送の要請は今月22日までに255件寄せられました。

先月と比べると、22日の時点で3倍近くに急増していて、このうち病院に搬送できたのは3割にとどまり、7割は入院調整の対象にならなかったり、受け入れ先が見つからなかったりして、搬送できなかったということです。

また、要請を受けてから救急車が消防署に戻るまでに4時間以上かかったケースは41件に上り、12台ある救急車がすべて出払ってしまった日もあったということです。

このため市消防局では、30日からふだん使っていない非常用の救急車3台の運用を始めるほか、廃車する予定だった2台についても搬送先を調整する間の患者の待機場所として活用することにしています。

松戸市消防局は「入院したくても搬送先が見つからない状況なので、まずは感染しないように気をつけてほしい」と話しています。