東京 杉並区 自宅療養者1000人超 健康観察など支援拠点新設へ

新型コロナウイルスの感染拡大で自宅療養者が大幅に増えていることを受けて、東京 杉並区は区の職員が自宅療養者の健康観察などを継続的に行う「自宅療養者支援ステーション」を新たに設けることを決めました。

東京 杉並区では、新型コロナの急速な感染拡大で自宅療養者が今月に入って1000人を超え、保健所による自宅療養者の健康観察が難しくなってきています。

こうした状況を受け、杉並区は区内3か所の保健センターに、自宅療養者の健康観察などを継続的に行う支援拠点となる「自宅療養者支援ステーション」を新たに設置することを決めました。

区の職員60人余りを派遣し、1日2回、電話で自宅療養者全員の健康状態を確認したり、療養者からの相談に対応したりするほか、必要な人には酸素濃縮装置やパルスオキシメーターを届けるとしています。

さらに、連絡がつかない人の自宅を直接訪問して安否の確認も行う予定です。

また、自宅療養中に症状が悪化した人には区の医師会などと協力して訪問診療を行う体制も整備するとしています。

「自宅療養者支援ステーション」は、荻窪、高井戸、高円寺の3つの保健センターに来月いっぱい設置される予定です。

杉並区の田中良区長は「本来入院して治療を受けなければいけない人たちが、自宅にとどめられているのは非常にリスクがある。自宅死を回避するために、ほかの業務を止めてでも注力する必要があると感じている」と話していました。