企業向けサービス価格 5か月連続上昇 7月は前年同月比1.1%増

7月、企業向けに提供されたサービスの価格の水準は、去年、感染拡大の影響で落ち込んだテレビ広告や航空貨物輸送が値上がりしたことなどから、プラス1.1%となり、5か月連続で前の年の同じ月を上回りました。

日銀が発表した企業向けのサービス価格の先月の速報値は、2015年の平均を100とした指数で105.1と、前の年の同じ月を1.1%上回り、5か月連続で上昇しました。

分野別では、
▽「テレビ広告」が18.1%、
▽「国内航空貨物輸送」が14.8%、それぞれ上昇しました。

これは、去年、感染拡大の影響で
▽企業が経費を抑えるため広告を控えたり、
▽航空便の運休や減便が相次いだりして、価格が大きく落ち込んだ反動から値上がりしたものとみられます。

また、
▽「宿泊サービス」も、オリンピック関係者による需要が増えた影響で、10.8%上昇しました。

日銀は「感染拡大の懸念がある一方で、ワクチン接種の加速による需要の改善も見込まれ、今後のサービス価格にどのような影響が出てくるのか注意深くみていきたい」と話しています。