広島 湯崎知事 政府に緊急事態宣言を要請 全国一斉の発令も

新型コロナウイルスの感染が急拡大していることを受けて、広島県の湯崎知事は県内の医療提供体制が今後、危機的な状況になることが懸念されるとして、政府に対し広島県を緊急事態宣言の対象地域とするよう要請したことを明らかにしました。

広島県では、8月20日から県内の12の市と町に「まん延防止等重点措置」が適用されていますが感染の急拡大に歯止めがかからず、21日には1日の発表としては過去最多の381人の感染が確認されています。

こうした感染状況を受けて、湯崎知事は24日の記者会見で「お盆休みでの県外往来などの人流を抑制することができなかった。このことに起因すると考えられる感染の急拡大が先週より起こっていて、本県の医療提供体制が今後、危機的な状況になることが懸念される」と述べました。

そのうえで「さらなる人流の抑制を実施し、感染拡大を防止する必要がある。そのための法的な実行力を含めたさらなる強い対策を早急に実施する必要がある」と述べ、23日、政府に対し広島県を緊急事態宣言の対象地域とするよう要請したことを明らかにしました。

また、湯崎知事は県外からの人流に起因すると考えられる感染も多く確認され、県単独での対策だけでは限界があるとして政府に対し、全国一斉に緊急事態宣言を発令するよう求めたことも明らかにしました。