タイでアジア最大規模の軍事演習 アメリカや日本も参加

アメリカ軍が参加するアジア最大規模の軍事演習がタイで行われ、東南アジアで影響力を強める中国を念頭に、アメリカとアジア各国との軍事面での連携をアピールするねらいがあるとみられています。

アジア最大規模の軍事演習「コブラ・ゴールド」はアメリカとタイが主催して毎年行われていて、ことしはバイデン政権に代わって初めての開催となり、演習の規模などが注目されました。

演習は今月3日から11日間実施され、アメリカやタイのほか日本やインドネシアなど主に7か国が参加しましたが、人数は公表されていません。

タイにあるアメリカ大使館などによりますと、参加者は体温を測定したり顔を覆ったりして新型コロナウイルスの感染防止対策を徹底したうえで、地雷の除去作業やサイバー攻撃に対処する訓練などを合同で行ったということです。

一方で、例年実施している海上からの大規模な上陸訓練は中止したとしています。

アメリカ大使館のマイケル・ヒース臨時代理大使は「感染のリスクを軽減し演習を行えたことは、われわれのパートナーシップの強さを示すものだ」と強調しました。

アメリカは南シナ海などで軍事的な活動を活発化させている中国に対抗するため、この地域への関与を強めていて、感染が拡大する中でも演習を実施することで、軍事面での連携をアピールするねらいがあるとみられています。