菅首相“オンライン診療加速など改革進める”規制改革推進会議

政府の規制改革推進会議で菅総理大臣は、ポストコロナに向けて、オンライン診療の加速など、デジタルやグリーンといった重点分野を中心に思い切った改革を進めていくとして、年内に中間的な成果の取りまとめを行うよう指示しました。

オンライン形式で開かれた政府の規制改革推進会議で、菅総理大臣は「行政の手続きが、経済活動の障害となってはならないという考えのもと、徹底的な改革を進めてきた」と強調し、国民の利便性を高めるため、行政手続きのオンライン利用率の大胆な引き上げや、国や自治体への支払いのキャッシュレス化などに取り組む考えを示しました。

そのうえで「ポストコロナに向けて、オンライン診療の加速や農業ベンチャーの資金調達の柔軟化など、グリーン、デジタル、活力ある地方づくり、子ども・子育てといった重点分野を中心に、思い切った規制改革を進める」と述べました。

そして、河野規制改革担当大臣を中心に検討を進め、年内に中間的な成果の取りまとめを行うよう指示しました。

河野規制改革相「国民の声を受け止め 改革進める」

河野規制改革担当大臣は、会議のあと記者会見し「菅内閣の1丁目1番地が規制改革なので、しっかりと今後も進められるように努力していきたい」と述べました。

そのうえで、一時停止していた内閣府のウェブサイトにある「規制改革ホットライン」を23日から再開させるとして「世の中に規制に対する不便さがいろいろあると思う。今後も、しっかり国民の声を受け止めながら、規制改革を進めていく」と述べました。

また、新たに議長に就任した、夏野剛 慶應義塾大学 政策・メディア研究科特別招聘教授は「コロナ禍で、特に医療や教育における規制が改革されていて、恒久化に向けて一層推進していく。大胆な規制改革を実現すべく、機動的に議論を進めていきたい」と述べました。