「三重国体」中止の方向で協議へ 鈴木知事が明らかに

来月25日開幕の「三重とこわか国体」について、三重県は、新型コロナウイルスの感染の急拡大を受け、開催を中止する方向で大会を共催する日本スポーツ協会などと週明けにも協議に入る方針を明らかにしました。

「三重とこわか国体」をめぐって三重県は、すべての競技を無観客で開催すると決めた一方、来月25日の開幕の3週間前の来月4日時点で開催の可否を判断する方針を示していましたが、新型コロナウイルスの感染が三重県内や全国で急拡大していることを受け、鈴木知事が三重県庁で臨時の記者会見を開きました。

鈴木知事は「断腸の思い、苦渋の決断で大会を中止する」と述べ、開催を中止する方向で、大会を共催する日本スポーツ協会などと週明けにも協議に入る方針を明らかにしました。

そのうえで「爆発的な感染拡大が全国、三重県を襲っている。県民の皆さんの命より重いものはなく、県民の皆さんの命を守り抜く。それを最優先にさせていただいた」と述べました。

10月23日の開幕を予定している全国障害者スポーツ大会「三重とこわか大会」についても、中止に向けた協議を進めるということです。