秋田「大曲の花火」中止 コロナ収束を願い1000発打ち上げ

全国の花火師たちが腕を競う秋田県大仙市の「大曲の花火」が、新型コロナウイルスの影響で2年連続で中止となる中、感染がおさまることなどを願って、20日夜、地元の花火師が手がけたおよそ1000発の花火が打ち上げられました。

大仙市で毎年8月に開かれる全国花火競技大会「大曲の花火」は、全国の花火師が花火の美しさや独創性を競う花火大会ですが、新型コロナウイルスの影響で2年連続で中止となっています。

こうした中、20日夜、市内を流れる雄物川の河川敷に有志が集まって、地元の花火師が手がけたおよそ1000発の花火を打ち上げました。

人が集まって密になるのを避けるため、事前の告知はありませんでしたが、新型コロナウイルスがおさまることや、地域経済の活性化といった願いの込められた花火が夏の夜空を彩りました。

花火会社の今野義和社長は「花火師の目標である大曲の花火が開催されないのはとても寂しいが、こうした企画はとてもいい機会だった」と話していました。

今回の花火を主催した団体の福田勝洋会長は「ふるさとを花火で元気づけようと企画しました。来年こそは大曲の花火が開催されることを願っています」と話していました。