東京五輪 世界でのネット視聴時間は過去最大 無観客が要因か

8月8日に閉幕した東京オリンピックで、世界の主要メディアおよそ30社のインターネットの動画配信を担ったアメリカの大手IT企業は、大会の期間中に競技のライブ配信や動画が視聴された時間は、前回のリオ大会の2倍以上のおよそ5億時間に上り、過去最大だったと明らかにしました。

視聴のピークは8月7日

アメリカのIT企業「アカマイ・テクノロジーズ」は、東京オリンピックの期間中、世界の主要メディアおよそ30社のインターネットでのライブストリーミングなどの動画の配信を行いました。

会社によりますと、17日間の期間中に配信した動画のデータの総量は、600ペタバイトで、視聴時間は5億時間に上ったということです。

これは、前回のリオデジャネイロ大会に比べると、データ量、視聴時間ともに2倍以上に当たり、過去のオリンピックで最大となりました。

視聴がピークとなったのは、世界でも日本でも、ともに野球やサッカー男子の決勝戦などが行われた8月7日だったということです。

会社は、ネットでの動画配信の普及に加え、新型コロナウイルスの影響で、無観客で行われたことにより、ネットで観戦する人が増えたことなどが要因だとしています。

「アカマイ・テクノロジーズ」のハリシュ・メノン シニアディレクターは「ほぼ全世界で24時間配信を続ける形になり、高速で安定し、さらにセキュリティーを保つのは大きな課題だった。パラリンピックでも、同じレベルの緊迫感、体制で臨みたい」と話していました。