「酸素濃縮装置」需要高まり 東京都確保分は残り10分の1以下に
東京都内で自宅で療養する人が急増する中、在宅のまま酸素吸入を行う「酸素濃縮装置」の需要が高まり、都が確保したおよそ500台は残りが10分の1以下になっていて、都はメーカーに追加で発注するなど確保を急いでいます。
都内では、自宅で療養する人が急激に増え、症状が悪化したもののすぐに入院できない事態に備えて、都は在宅のまま酸素吸入を行う「酸素濃縮装置」を500台確保して、往診を行う会社や地域の医師会に貸し出しています。
都によりますと、貸し出しの依頼が相次いでいて、500台あった装置は16日時点で残りが30台から40台ほどと10分の1以下になっています。
15日はおよそ50台でしたが、貸し出しが一時的に難しい状況になったということです。
これを受けて、都は、装置を扱っているメーカーに追加で発注しているということでさらなる確保を急いでいます。
都の担当者は「想定以上に酸素濃縮装置の需要が高まっていると感じる。貸し出す際に返却の時期を決められないため回収の見通しもたてづらい。貸し出しが滞らないように今後、調整を進めていく」と話しています。