神奈川県 感染者急増で入院の判断基準 当面厳しくする方針

新型コロナウイルスの感染の急拡大が続く中、神奈川県はこのままでは医療体制が維持できなくなるとして、持病がある高齢者なども血液中の酸素の値が一定以上の場合は自宅療養を求めるなど、入院の必要性を判断する基準を当面、厳しくする方針です。

神奈川県は新型コロナの感染者について、年齢や持病の有無といった重症化リスクを点数化して入院の必要性を判断する基準を示していますが、感染者の急増ですぐに使える病床の使用率は8割を超え、容体が悪化した人も入院できない事態になっています。

このため、県は13日夜に医療機関や保健所の関係者を集めて会議を開き、入院の基準を当面厳しくし、パルスオキシメーターで測定する血液中の酸素の値が94%以上の人については原則自宅や宿泊施設で療養してもらう方針を示しました。

基準の変更により、持病がある高齢者などこれまで入院の必要があると判断されていた人でも、場合によっては自宅での療養を求められることになります。

会議のあと黒岩知事は「県民の皆さんは不安かもしれないが、感染爆発という災害が襲ってきている中でもはや甘いことを言ってはいられない崖っぷちの状況だ。命を守ることを最優先に取り組む必要があることを理解して欲しい」と話していました。