中国裁判所 麻薬密輸罪 カナダ人の死刑判決維持 外交的圧力も

中国で、麻薬を密輸した罪に問われ、1審で死刑を言い渡されたカナダ人の被告に対する2審の裁判が行われ、裁判所は死刑判決を維持しました。中国はカナダで逮捕された中国の通信機器大手ファーウェイの副会長の釈放を求めていて、カナダ側に外交的な圧力を加えるねらいもあるとみられます。

中国に麻薬を密輸した罪に問われたカナダ人のロバート・シェレンバーグ被告はおととし1月、1審で死刑が言い渡され、被告は判決を不服として上訴していました。

日本の高等裁判所に当たる遼寧省の高級人民法院は、10日開いた裁判で「1審の事実認定は明確で証拠は十分だ」などとして上訴を棄却し、1審の死刑判決を維持する判決を言い渡したと発表しました。

これについて、カナダのガルノー外相は10日、判決を強く非難し、寛大な措置をとるよう中国側と対話を続けていくとする声明を発表しました。

カナダでは、中国の通信機器大手ファーウェイの孟晩舟副会長の身柄をアメリカに引き渡すかどうかを判断する最終段階の審理が8月4日に始まったばかりです。

10日の裁判はこの直後に開かれただけに、中国としては孟副会長を無条件で釈放するようカナダ側に外交的な圧力を加えるねらいもあるとみられます。