東京パラ ガーナ選手団 1人新型コロナ感染確認 空港での検査で

東京パラリンピックに出場するため8日夜来日した西アフリカのガーナの選手団の1人が、成田空港での検査で新型コロナウイルスの感染が確認されました。
陰性だったほかの選手などは、9日朝、国が用意したバスで合宿先の福島県猪苗代町に到着し、ホテルで待機しています。

福島県猪苗代町はガーナのホストタウンなっていて、パラリンピックに向けて選手3人とスタッフ7人の合わせて10人が9日から今月22日まで事前合宿を行う予定です。

町によりますと、8日夜、成田空港に到着後行われたPCR検査でパワーリフティングのスタッフの男性1人の感染が確認され、この男性は検疫所が指定した施設で療養しているということです。

一方、空港での検査で陰性だったほかの9人は、機内の座席位置などにより内閣官房から「機内濃厚接触候補者」に該当すると区分されましたが、「濃厚接触者」かどうか判断されないまま国が用意したバスで猪苗代町に移動し、9日7時半ごろ、宿泊先のホテルに到着したということです。

9人はホテルの個室で待機し、保健所が「濃厚接触者」にあたるかどうか調査することにしています。

「濃厚接触者」と判断された場合、福島県は一定期間は練習などに参加せず、個室で待機するよう求める方針で、9日から毎日、PCR検査も実施するということです。

猪苗代町の担当者は「到着した際にはやや疲れた様子だったが、体調の異常などは見られなかった。できるだけのサポートをしていきたい」と話しています。